株式会社鯖や|通販・SABAR・養殖業と手がける鯖の総合商社

株式会社鯖や|通販・SABAR・養殖業と手がける鯖の総合商社

前回はSABAR銀座店の食レポをアップしましたので、運営母体の株式会社鯖やについても触れておきます。

カンブリア宮殿でも取り上げられる、注目のユニーク企業です。

カンブリアでは、食育に取り組む社長の姿があり、印象的でした。まだ小さい規模なのに社会貢献活動ができているというのは素晴らしいですね。

前回の記事
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SABAR銀座店!名物鯖寿司を堪能!口コミ評判を確認!

企業概要

大阪に本社を構える設立11年、従業員数43名の食品・外食企業です。

社名 株式会社 鯖や
本社 大阪府豊中市庄内栄町4-21-40
業種 サバ専門店:鯖寿司製造・鯖惣菜・鯖加工食品販売・サバ料理専門店:SABAR飲食店運営
従業員数 43名(平成26年4月時点)
SABAR店舗数 19店
代表取締役 右田 孝宜
販売先 (株)三越伊勢丹・(株)ジェイアール西日本 フードネットサービス・ (株)ジェイアール西日本 デイリーサービスネット・阪急電鉄(株) 等

店舗数も順調に拡大していて、今後も増加することが予測できます。

業態としては「SABAR」という居酒屋を展開しており、鯖に絞ったメニューを揃えているところが特徴です。また、通販も展開しており、主要商品は通販で全国に配送を行っています。

 

通販事業の概要

自社の通販サイトを保有しており、そこで主力商品を販売しています。

  • とろ鯖寿司
  • さば燻製スライス
  • とろしめさば
  • あぶりプレミアムしめさば

最初は、鯖の棒寿司から始まっただけあって、棒寿司の種類は豊富です。

焼鯖もあれば、松前風もあれば、高菜巻とろ鯖寿司もあります。ちょっとしたお祝いごとや、お客さんが来る時に注文するのは良さそうです。

 

コアコンピタンス・強みは?

株式会社鯖やは非常に分かりやすい事業戦略をとっています。鯖だけに特化して商品や外食を展開しており、その他の魚を取り扱っていません。これはメディアでも「鯖一筋」と公言しているぐらいですから、おそらく今後も鯖に絞って事業展開していくのだと思います。

一つの魚に特化することによって、自然とノウハウが蓄積されていき、鯖の情報も集まってくるようになります。

企業とのコラボや自治体からの引き合いもあるでしょう。

あとはコスト計算が分かりやすいというメリットもあるでしょう。

たくさんの食材を仕入れていると、季節要因やその月の水揚げや収穫量を確認しなければいけません。種類が多くなればなるほど、管理が複雑になり、コストが計算しずらくなることは容易に予測できます。

 

メディア実績

既に出てきましたが、カンブリア宮殿に取り上げられていましたね。2018年9月20日の放送です。

鯖寿司のデリバリー事業で創業して、外食や中食にも事業を拡大してきて、今では養殖にも関与するというサバの総合商社になっています。

「酔っぱらいサバ」「とろさば」等の付加価値をつけた鯖を世に送り出してきた実績や苦労にスポットをあてたストーリーになっています。

最近では、「スッキリ」にも取り上げられる等、徐々に露出が増えてきています。

最近のトピック

かなり前の話題になりますが、2016年5月に神明ホールディングスと業務提携をしています。鯖寿司にはお米が使われていますので、お米の流通面でコスト削減や品質アップを狙ったものかもしれません。

また、クラウドファンディングを活用したプロジェクトにも取り組んでおり、新しいテクノロジーを積極的に活用する側面もあります。

まとめ

まだまだ規模としては小さいですが、SABARは順調に拡大を続けており、通販で商圏もあまり関係なく稼げる体制になってきているのではないかと思います。

「店作り」も上手く、非常に時代にマッチしており、集客力は高いと思います。

また、「鯖」は海外でも需要があり、今後、海外展開にも期待ができます。(もしかしたら既に海外に何かしらの形で展開しているかもしれません)

鯖の養殖業にも関与しているということですので、今後の安定供給に期待したいですね。

魚は中国の影響もあり、漁獲量が低下してきている問題がありますので、安定供給は課題と言えそうですが、それの目処が立てば、一気に拡大するフェーズに入っていくのではないでしょうか。

最近では、まぐろの専門店などの似たような業態もみられていますので、他社が追随できないような仕組みや商品力を整えられるかがポイントです。

コモディティ化が進んで、拡大が緩やかになってしまうのか、このまま拡大を続けるのか、注目してみていきたいと思います。